PHILLIP ISLAND 8 HOUR AUSTRALIAN ENDURANCE


レース本番当日
この日は記事を読んで頂くより画像を眺めて
貰った方がより伝わるかな?と思っています。

いま膨大な数の画像を編集しておりますので
後日アップするギャラリーをご覧頂ければと思います。

ここで紹介しているのはコース以外の画像です。

12/4(日)
朝6:00宿舎を出発

サーキットに到着
ピットに収められた仕上がったマシンが出迎えてくれる。

やはりステッカー貼りが綺麗に仕上がり
ドレスアップしたマシンは何とも言えない美しさがありますね。

AM9:00頃スタートするとのアナウンス。

レース前に15分だけ練習走行が許されています。
当然、一番手ライダーの田中さんが走行に向けて徐々にテンションを高めて行く。

他のピットもざわつき始め、いよいよレースが始まろうとしています。
クルーもみんなソワソワしている。
ドレスアップされたマシンの前で記念撮影

そして田中さんがコースへ出て行った。
短い走行時間が終わり、マシンが一気にコース上に並ぶ。

今回の耐久レースはルマン式スタート。
先頭から順番にマシンを並べ、
反対側のコース外からライダーが
駆け寄り押しがけスタートでコースへ出る

レースクィーン達も金髪をなびかせコース内に入ってきた。
絵になるな?

アジア美人とはちょっと別格。

コースの中で記念撮影。
TEAMJPもマシンの前で記念撮影。

JP木村はダンと寄り添い記念撮影
お互い珠海で戦った仲間、言葉じゃなくハートで会話している。

クルーのピットアウトのサイレンが鳴る。
いよいよスタート。

コース外から全員が乗り出すようにスタートの瞬間を待つ。
しばし静寂。

「プー!!!」

サイレンが鳴った。
田中さん上々のスタート切った。

5台分を一気に抜いて1コーナーへ進入出来た。
カメラ担当の自分も移動車に乗り込みサーキットの外へ向かう。
自分はまず2コーナーの少し小高い場所に撮影場所を設定。

スタートしてTOPのライダーが2周目に向かって目の前を通り過ぎて行く。
TEAMJPのマシンも順調に通り過ぎた。
気が付くとポツリポツリと小雨が降ってる。

「雨だっ・・・」

2コーナーに陣取った自分のジャンパーに小雨がパラつく。

もう3周目に突入したトップ集団が目の前を走り去っていく。
「あれっ、TEAMJPカラーのマシンが居ない・・・」

場外アナウンスではしきりに「TEAMJP、TANAKA・・・」
ジャパニーズがどうしたこうした!?と英語でアナウンスされている。

「えっ?何が起こった?」

この時点ではまだ状態が分からない。
あの冷静沈着な田中さんが最初からリスキーな
走りをする筈がないとだけ思っていた

4周目、5周目とマシンはどんどん走り去っていくが
TEAMJPのマシンは一向に来ない。
何かが起きている。

ピットへ急行すると、そこにはメカニックが慌しく動く姿と
呆然と見つめる田中さんの姿があった。
JP岡林に事情を聞くと
「最終コーナーでパラ付いた雨に足を取られ
そのまま転倒したらしい」
なんとか自走でピットまで帰って来たが、クラッチハンドルが無い!?
他にも損傷が見られる。

メカの黒田さんが「もうダメかも」と・・・
JP木村「何とかしろ!ダメで終われないんだ俺たちは!」

室井さんも必死に復旧作業。

周りのピットから様子を伺いに凄い数の見物人が出来た。
ピットアナウンサーもずっと取材している。
「この状態のマシンでコースに戻れるのか?
いま必死の復旧作業中」とアナウンス。

待つこと30分。
損傷箇所を修復し、
なんとか走れる状態まで復旧した。

メカニック方々に感謝。
まだまだ終われない、終わらない!

既に40分ほど遅れを取っている。
上位を目指していた戦略を切り替える必要が出てきた。

JP木村が即断
「もう順位を狙うのは難しい、
ここからは各ライダーが経験するためのレースにしよう
新しいタイヤを履いて走ったり、環境や状況を体に覚えさせる
来年以降、今後の自身のレースに活かすよう走るように!」

急遽、二番手ライダーに指名された「荒井」さん
復旧したマシンに乗り込みコースへ復帰。

ピットに安堵感が広がった。

荒井さんが順調に丁寧に周回を終えてピットに帰って来た。
「マシンは大丈夫、元気ですよ!
少しは海を見れる余裕が出来てきました
もうタイムとかじゃなく楽しむだけですね!」

3番手ライダーのJP幹也がコースへ!
リスキーな走りは無くなったが、バトンを繋ぐ意識で各ライダーが
周回を重ねる。

JP幹也が無事ピットイン。
代わって4番手ライダーのJP岡林がコースへ!
再スタートしてからは順調に周回を重ねる。

スタートして2時間半。
あっと言う間に時間が過ぎていく。
残り時間あと5時間半。

多分あっと言う間でしょう。
JP岡林にピットインのサインが出たが、
これを見逃したライダーはさらにもう1周

室井さんが再度ピットインのサインボードを出そうと思ったら
今度はピットに帰って来たJP岡林。
「もう、困らせるヤツだな?(室井談)」

無事に引継ぎが終わって5番手ライダーの田中さんへスイッチ。

転倒による怪我も無くコースへ復帰した田中さん
リベンジとばかりに攻めている。それでも走りは安定している
田中さん50分の走行を終えてピットイン。

6番手のJP幹也へ交代。
さっき走り終えた時に「すっげー腰が痛い・・・」と
苦悶していJP幹也
それでも唯一の若手なので容赦なくコースへ出て行く。

時間が進む。
トップはワンツーで断然のSUZUKI

何が違うのか?って思うほどマシンが速い。

JP幹也が50分、50分の2本を走り終えピットイン。
倒れこむようにどっと疲労感が出る。

「よくやったぞ!走りきった!
おつかれさん!!!」

方々から声が掛かる。

本人も無事に役目を終えてホッとした様子。

7番手ライダーの荒井さんにチェンジ。
カメラのレンズ越しに荒井さんの走りを見ていて
この2本目は確実に変わった。

1本目と違う
余裕と言うか貫禄と言うか安心感が伝わってくる。
そして一番感じたのが

「この人はレースを楽しんでる!
日本からオーストラリアの果てまで来て
レースに出れる喜びを感じている」と感じました。
(後日、荒井さんにあの時の感想を聞いたら
やはり同じ様な答えが返ってきました。)

荒井さんが無事にピットインし田中さんとチェンジ。
この瞬間、ラストのチェッカーライダーはJP岡林に決定。

事前の打ち合わせでは田中さんが最後だったが
転倒もあり順序が変わり、最後の最後はJP岡林が走る事に決定!

JP木村
「岡林っ!最後のライダーだからって気負わないで
リラックスして走って来いよ!良い経験になるぞ」

「了解です。もうゴールする事しか考えないで走ってきます」

最後の走者となる為、
集中している岡林さん

その間も田中さんが周回を重ねる。
田中さんも2本目は何か吹っ切れたような走りで
カッコ良かったのを覚えています。

そして無事にピットへ戻って来ると
ラストのJP岡林に交代!

皆からお疲れコールと気合入れていけーっ!と交差する中
ラスト15分の走行に向かったJP岡林
最後はラップタイムよりも完走することが重要で、
皆走りきった充実感を噛み締めて居る。

あと2分。
あと1分
と時間が過ぎて

続々と人がホームストレート沿いに集まる。
最初のチェッカーが振られ歓声が上がる。

そして次々とマシンがチェッカーを受ける。
JP岡林も無事ゴール!!!

クルーが抱き合って喜ぶ。
あの状況からなんとか完走まで行った。
信じられないっといった感じです。

ピットに戻って来たJP岡林はヘルメット越しに
目が潤んでいるように見えました。

最後に全員で激走してくれたGXR-1000の前に整列し記念撮影

そしてレース後直ぐに撤収しメルボルンへ移動し
本日ゴールドコーストへ帰るJP木村、JP幹也、黒田、レイさんとお別れ

残ったメンバーはメルボルン市内のホテルへ移動し
今夜のレースを祝う打ち上げ、お疲れさん会を催しました。 四川風の中華屋さんに入り
ヒーヒー言いながら、舌がシビれるほど辛い料理に舌鼓を打ち
レースの夜が更けて行きました。

順位の結果は出せませんでしたが、何とか完走出来て
ライダー達もキャリアを積むことが出来た事が一番良かった
そして結束力がより一層強まった事が今回の
フィリップアイランド8時間耐久レースの収穫だったのではと思います。

応援頂いた皆さん、ありがとうございました。