伊藤勇樹 MFJ Superbike 第四戦


今年からドッグファイトレーシングを卒業し
ペトロナスヤマハへ移籍しアジア選手権、全日本選手権に出場する
伊藤選手からライダーコメントが届きました。

TEAMJPがサポートしアジアへそして世界へ羽ばたく若手に期待です。

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PETRONAS Hong Leong Yamaha Malaysia
ライダー:伊藤 勇樹
レース結果報告

イベント名:全日本ロードレース選手権 第四戦
スーパーバイクレース in 筑波
日時:2013年06月28日?06月30日
場所:TSUKUBA CIRCUIT
参戦クラス:ST600
レース結果:予選 6位/決勝3位

今回の舞台は茨城県にある筑波サーキット。

1周が2キロほどの全日本の中でも非常にショートなコースですが、
観客席との間隔が近く、毎年多くの観戦者が訪れる伝統のサーキットです。

なんと言っても、東京生まれの自分としては
このサーキットが地元なのでとても大事な一戦となります。
初日のテスト、ドライコンディションの中での走行。

調子も良く、常にトップ5にはタイムをあげる事が出来ました。
その中でも問題を見つけては修正していき、
自信を持って予選へと挑んでいきました。

予選
梅雨の時期でのレースにも関わらず、青い空が顔を出す最高の天候の中、
予選日を迎えました。晴天の影響で路面温度が上昇し、
タイヤ選択等に非常に悩みました。

今回の予選は2つのグループに分けられ、
更に予選が2回行われました。
そのためクリアラップが取りやすく、
タイヤも2セットが使えると言う事で
1回目は2本目の予選に向けての組み立てに使う事にしました。

まず予選1でタイムを出し、土台を作る事から始めました。
周回を重ねるごとにタイムを上げ、6周目には58秒57で4番手。
この後、車体のバランスなどを出すために、
ピットを入ったり離れたりの繰り返しを続けました。

良い方向が見つかりましたが、順位はグループで4位、
総合ではこの時点で5位とフロントローまであと一歩のところ。
2回目の予選に照準を合わせました。

予選にでは太陽が照りつけ、路面温度は夏らしく上がり、
40度を超えました。それでも1回目からフロントタイヤを
ミディアムからソフトに変更し勝負に出ました。
これが見事に決まり、2周目で58秒53と更新し、
そのままタイムアタックに入りました。

しかし、その後はミスや路面温度上昇の影響で思うようにタイムが伸びません。
それでも平均タイムは58秒後半を維持し、良いフィーリングを掴む事が出来ました。

最終的には総合6番手となり終了。
初の2列目グリッドを獲得し、更には予選で感じた手応えが
明日に控えた決勝への自信となりました。


決勝
決勝日の朝は雨が降る場面もありましたが、
なんとかドライコンディションで走行が出来、
朝のフリー走行で最終チェックを行いました。
ここでも良いフィーリングを感じ、決勝に大きな自信を感じました。

決勝前には日差しが差し込み、路面温度が上昇。
タイヤのマネージメントが重要な25周を予想していました。

スタートを上々に決まり、3番手で1コーナーに飛び込みましたが、
アウト側に井筒選手が飛び込み並びながら進入。
ここはなんとかイン側を守りきり3番手で立ち上がり、
前方の中冨選手、渡辺選手を追いました。

前半はトップ2台の後方で窺いながら走行。
しかし、直ぐ後方には井筒選手が迫ってきました。
ところがその井筒選手は5周目に転倒し、
後方には変わって岩崎選手、小山選手、國川選手が走行。
転倒の影響か、若干の間隔を開けて周回を重ねました。

10周目、ここまではトップの2台の後方を食らいついていけたのですが、
徐々に溝を開けられてしまいました。それでも、
後方の岩崎選手からは若干のリードを保ち走行。

なんとか前方の渡辺選手を追うも、ペースアップが思うように出来ずにいました。
17周目辺りには、岩崎選手のプレッシャーが大きくなり、
3位をなんとか死守しようと我慢のレースを強いられました。
全日本を走ってきた7年間、こんなに長くレースを感じた事はありません。
それでも一度も譲る事無く、ペースをコントロールしました。

22周目、後方を確認すると岩崎選手はもう真後ろにまで迫り、
咄嗟にイン側を閉めてブロック。
おそらくこのタイミングで抜かれてしまったら、
差をつけられてしまうと感じました。

どうにかかわされないようコントロールし、いよいよ最終周へと突入。
迎えた最終周、若干1コーナーで膨らみかけ堪えると、
イン側から岩崎選手の姿が見えました。
それをなんとか抑え立ち上がり第1ヘアピンに進入。
ここも抑え3位をキープ。

その後のアジアコーナー、第2ヘアピンも抑え込み裏のストレートへ突入。
ラインを変え、抜かせない一心で最終コーナーのインを閉め
、岩崎選手が飛び込んで来ないスピードで進入。

ところがその影響で僅かにラインが膨らみ、岩崎選手が飛び込む。
ラインをクロスさせて応戦するも届かず4番手でゴール。
ゴール直後、負けた事が信じられず顔を上げられずに悔しさが込み上げてきました。
それでも観客の皆さんの声援がここまでの
レースを支えて下さっていたのを思い、その声援に応えたのちピットへ。

結果としては4位でゴールしたのですが、
ここで思いもよらぬ事が起こりました。

なんと2位でゴールした中冨選手が白旗提示区間での追い越しにより、
ペナルティーが科せられ順位を下げることとなり、
繰り上がって3位を獲得しました。

最後にこの結果に自分が一番驚きました。
しかし、全日本初の表彰台を獲得する事が出来たのはとても嬉しく思います。
チームの皆様、サポートして下さっている皆様、
そして応援してくださっている皆様には本当に感謝しております。

次戦は7月12日?7月14日に行われる、
アジア選手権の第3戦のインドで行われます。

応援有り難うございました。
次戦も伊藤勇樹を宜しくお願い致します。


伊藤 勇樹