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2016 Taste of Tsukuba KAGURADUKI STEAGE参戦結果のご報告



2016 Taste of Tsukuba KAGURADUKI STEAGE参戦結果のご報告

先ずこのレースは、1980年代のバイクが中心で行われる 日本最高峰のイベントレースです。
http://www.jasc.or.jp/withme/tot_top/index.html

最新型の車両では出場する事が出来ないという、時代のさかのぼりをしたレースなのですが、華々しく過去を飾った車両達が本気で今を走り争う、熱いレースなのです。
このレース最上級クラスがハーキュリーズという、改造規制が最も少なく、200馬力オーバーのエンジンを搭載した過去のルックスを纏ったモンスターマシン達が争い、そしてその操り手は全日本選手権などに参戦しているプロのライダー達も多く、このレースの人気は凄まじく、メディアにも多く取り上げられております。

そしてこのレースへの参戦には特別な思いがありました。

 ご存知の方も多いとは思いますが、2013年5月27日、 ISLE OF MAN TTに参戦していた松下佳成選手が、午後18時45分(現地時間)より開始されたプラクティス(兼予選)にてクラッシュ、他界いたしました。
このレース、Taste of Tsukubaは松下選手がオートボーイJ’sのZRX1200Rで参戦していたレースであり、松下選手が大好きなレースでした。
そうです、今回私が乗ったZRX1200Rは松下選手が乗り、参戦していたバイクそのものでした。
松下選手はオートボーイととても親しく家族のような仲で、当然オートボーイ代表である父をもつ私も、小さい頃から松下選手に可愛がられ、レーサーを目指し始めた頃にはアドバイスを受け、ツインリンクモテギというサーキットで開催された、7時間耐久レースでは共に組み、チーム【オートボーイ】で参戦し、日本テレビのMOBIという番組で特集され、放映された事もありました。

そしてもう一人、このZRX1200Rの制作者である鴻巣正さん。
鴻巣さんは20代前半から、私の父の下で10年近くの勉強をし独立、オートボーイJ‘sを立ち上げ、それから更に10年近くたった今ではオートボーイの中心的エンジニアです。
私は18歳からオートボーイに入り、少しヤンチャだった私は親元ではなく、鴻巣さんが店長を務める千葉県にある新松戸店(現、私が務める)に勤務するようになり、生意気な私を弟の様に、時には親代わりとなり可愛がり育ててくれました。

そんな私にとって兄のような存在だった松下選手、鴻巣さん。
その2人が作り上げてきたZRX1200Rでの念願だったTaste of Tsukuba ハーキュリーズでの優勝。

その意思を継ぎ私達はこのレースに2013年から参戦してきました。

そして2014年、念願の優勝を成し遂げることが出来ました。

松下さんが乗っていたままのスペックで戦う

ZRX1200はツインショックだという鴻巣さんのプライド

ハーキュリーズに出場してくる他車に比べ、明らかに戦闘力が低い中での優勝!

チームは観喜に沸き、多くのメディアにも取り上げられ感動のレースとなりました。


がしかし。。。

この年のレースは雨。。。 

ライバル達は認めてはくれませんでした。


雨だからたまたま勝てた

他者のトラブルがあったから

今回はまぐれ


優勝出来たんだからそれでいい

勝ちは勝ち

晴れてても勝てるし



証明したい。

証明しなくては松下さんに笑われる。

『結果で見せてやれ』って松下さんに言われている気がして。


そう感じ、そう思ったのは僕だけではありませんでした。


AUTOBOY全員の気持ちはもう既に決まっていて、2015年の参戦


結果はまたもや雨での決勝。

さらには他者の転倒に巻き込まれて転倒リタイヤ。

このまま終われるはずがない。


そして2016年、今年。

ただ今回は例年のように参戦する事すら危ぶまれました。

全日本選手権と日程がカブっていたので、我らがZRXの造り手である鴻巣さんが全日本にメカニックで行ってしまう為、テイスト決勝本番には来れないことが決まっており、正直参戦にあたり前回のレースで大破していたマシーンの修復から、ランニングコスト、レースにかかる全ての費用を考えたら諦めてもおかしくのない状況でした。

そんな中参戦が実現。

このレース参戦にあたり本当に多くの方々の後押し、ご支援ご協力がありました。

DUNLOP様、Wako’s様、TeamJPはじめ多くのスポンサー様方のご協力、そして松下さんやAUTOBOYを支えるみんなの思い、何より僕に気持ちのスイッチを入れてくれた親友の思いが、現実のものとしてくれたのです。


しかし参戦出来ることが決まったのが遅く、決勝まで2回しかないテスト。
テスト1回目、多少のトラブルがありながらも少しづつ目標が見えてきて、僕のわがままなセッティングリクエスト、あれ変えて!これ変えて!G-TRIBE戸田さんと相談したものなど、鴻巣さんがテンヤワンヤでカタチにしてくれました 2回目最後のテスト走行、この走行で全日本に向かってしまう鴻巣さん、この日までしか仕様変更なども出来ない中、全員の必死な思いが形となり目標としていたタイムをクリア。
何としてもドライで勝つ!AUTOBOYクルー全員の思いが、現実味を帯びた瞬間でした!!

そして本番当日、

晴れ


今回は設営にも力を入れ、Wako’s様、TeamJP様ご協力のもとカナリ立派なチームスペースを作ることが出来ました!!
色々な準備を終え予選を待つ自分、何故か前日からソワソワ?ワクワク?

勝った自分しか想像出来なくて、緊張というかモチベーションが高すぎて変な気持ちで。。。
そんな自分をコントロールするのが大変でした。
いざマシーンに跨がったら嘘みたいに落ち着いて、完璧なマシーンを用意してくれたクルーみんなの気持ち、応援してくれている方々の思いがスーーーと入ってきて、凄く良い集中が出来ていました。
狭い筑波なので1番最初に出て行って、1、2周が勝負だなと思い、前もってチームとミーティングし、みんながシッカリ準備してくれたお陰で作戦通りクリアラップでアタック成功
狙い通りのタイム、58.4秒(ツインショック史上最速タイム) を計測!
本来は57秒台に入れ、圧倒的な 速さを見せたかったのですが、そう甘くはありませんでした。

とりあえず残り時間は決勝に向けて微調整をしようとピットイン。

決勝に向けて気になっていたフロント周りを微調整し再度コースイン。

確認して予選終了。

電光掲示板を見たら1番上に自身のゼッケン ”71”

取るつもりでしたが、実際取れると安心し、嬉しくなりました。


決勝

グリッドに整列

ポールポジションっと浮かれそうな自分を抑えレースの事だけを考える

凄い観客数、AUTOBOY応援団が多く勇気づけられる。

あっと言う間に

ウォーミングアップラップに


クラッチの感触、コース状況確認して

グリッドに戻る

レッドフラッグが退去

いい集中

シグナル点灯

消灯

冷静になり過ぎ、出遅れて3番手。。。

山根さん、松田さんに先行を許したけど、アドバンテージは僕にあるなと冷静になれ、シッカリ走る
そんな矢先にトップを走る山根さんにブラックフラッグ!!
勝負したかったのに早くも山根さんが戦線離脱。

2周目の1コーナーで松田さんの前に出る
そこからはミスしないようペース保って、どこで仕掛けられるのか様子を伺っていたけれど、テストからマシーントラブルに見舞われていた松田さんもペースが上がらず、
1位のまま最終ラップ突入

キッチリ

キッチリ

って今までのレース人生の復習をするように


最終コーナー

ドライコンディションでのツインショックでの優勝

チームみんなの念願が叶う

チェッカーフラッグが目に入り


その下で大騒ぎしてるチームクルーみんな
やっとみんなを喜ばせられるって

1番最初にチェッカーフラッグをうける

もうその瞬間いっきに抱えてた色んな思いがパッと消えて

良かった

本当良かった

嬉しいけど正直ホッとして

ガッツポーズも勝った喜びよりも

みんなありがとーーーーーーーーーーー!!!!!!

って感じでした。


結局の所ただ負けたくない

ただ勝ちたかっただけなのかもしれません。

ツインショックでは勝てない


そんなこと関係なくって

これで勝ってナンボのもんじゃい!!

って。

でもそれって走っていないけどチームみんな同じ思いで
同志が集まると凄い力だって

レースで結果を出すって凄い大変で
強い思いが何にも勝るって事を実感しました。

今回も、
イベントレースで優勝したから何?
って言われても
様々な全日本ライダーが出場しても簡単には勝てないこのレースで、共に走ったライダー方もレベルの高い先輩方で、
勝てないと思われてる車両で、

様々なプレッシャーに勝ち結果を残せた事は、
本当に仲間の思いや、支えて下さる人達の賜物だなと心の底から思いました。


小さな世界、大きな世界

色々あるけど、

その場で全力を尽くせないならどこに行っても通用しない

世界に通用するライダーになる!!
というレースを始めた時の自身の目標を再認識する事が出来ました。

自分に強く、これからも上だけを目指しトコトン走っていきます。

予選 1位(ツインショック史上最速タイム)

決勝 1位(ファーステストラップ)


今シーズン最後にこのような結果を残せたのも、AUTOBOYクルー全員の力、AUTOBOYと新庄雅浩を支えて下さる多くのスポンサー様方、応援してくれる皆様の賜物です!!!!!

本当にありがとうございました!!

どうぞこれからもAUTOBOY、新庄雅浩を
何卒!!

宜しくお願い致しますm(__)m