鈴鹿8時間耐久レース 完走!


「83 TAKEUP&TEAMJP」として
2014年の鈴鹿8時間耐久レースが始まった。

珠海パンデルタでお馴染みのダン選手は室井さん率いる
「98 PATLABOR TEAMJP DOGFIGHTRACING YAMAHA」
に参加して藤田選手、ダン選手、及川選手と共に走る。

7/23?7/27までの5日間
23日:ピット設営
24日:フリー走行
25日:予選
26日:前夜祭&ピットトレーニング
27日:レース本番

濃密な5日間でした。
今回はTAKEUPの田村選手、長野選手と共にJP木村がコラボレーション。
コンセプトは完走を目標に!
楽しく笑顔を絶やさないレースウィークにしよう!
ピット内は常に笑いの絶えない楽しい場所でした。

◆フリー走行から予選
JP木村も愛しているR1000。
マシンの状態は上々でトラブルといったトラブルも無く、
ライダー達も第一ライダーの田村選手を筆頭に
マシンを無事にピットへ返す事を考え、
そしてタイムは各ライダーが攻められる限界を考えながら
本番までマシンを大切に扱っていたように思えます。

その結果、レース本番まで誰一人転倒する事も無く
マシンを調整する事が出来た。

プライベートチームとしてメカニックに人数も限られ
クルーもレースクィーンも一丸となってやれることは
全て自分達でやり切る。
この気持ちが伝わってきたピットでした。

予選結果は36位
予選リザルト

いい結果でした。
JP木村にスポットを当てると、まだ足の怪我が癒えていない
杖を付いて歩く状態。とてもリッターバイクを操れる状態では無かった。
しかし、田村選手や長野選手が
「タイムは気にせず一緒に走りましょう!
年に一度のお祭りを楽しみましょう!」
と声を掛けてくれ、JP木村も気持ちが楽になったと。

しかし万全であれば20秒前後で周回出来る
ベストは17・18秒も狙える力が有りながら
今は足に力が入らない。

29秒台で10周を走るのが限界と思われた。
JP木村自身も自分の今の状態でどの程度の走りが出来るか一番分かっていた。
だから予選のカットタイムが28秒前後と聞いた時は一瞬不安がよぎったとの事。
このカットタイムをオーバーすると本選で走る事が出来ない。
あまり遅すぎるライダーが参加すると危険が増える為の最低ライン。

JP木村は焦っていた。
自分は28秒を切る事が出来るのか?
今の自分ではギリギリなんとか。。。

そして第三ライダーの予選が始まった。
体力的にも周回数は5周が限界。
その中で2周目にタイムアタック
29秒

ダメだ。遅い。
最低でも27秒フラットが安全タイム。
2秒も遅い。
JP木村もピットも焦る。
そこで転倒が発生しセーフティーカーが入る。
当然無駄な周回が増えて炎天下の中更に体力を奪われる。

そして予選再開。
JP木村は一発の走りにかけるしかなかった。
S字やスプーン、シケインなど細かいコーナーで
踏ん張りが効かない足に何とか気合を注入し
精神力だけでタイムを出した。
2’27.008

第三ライダーの予選リザルトを見て欲しい
一番下にJP木村が滑り込んで本選の切符を手に入れた
少しだけドラマがあった。

第三ライダー予選リザルト

3人で走れる。
なんとか体制が整いピットにも安堵の空気が流れ
そしてレース本番を迎える。

◆レース当日
昨日までの炎天下。
晴天続きが少し曇る。
朝から風が吹いて太陽が見え隠れする天気。
ライダーにすればこの曇りが走り易い。

しかし天気予報では昼ごろにスコールが来るとの予報。
と言う事は一波乱ありそうなレースになる。

朝のフリー走行。
田村選手、長野選手、JP木村と短い時間ながら走行を終えた。
あとはレーススタートを待つだけ。

曇り空の中グリットに並び記念撮影。
もうこの時はいつ雨が降ってもいい
どんよりとした天気に変わっていた。

ライダーだけがコースに残り一周走って
スタートすると思われたその瞬間。
突然のスコール。

激しい雨が降り出した。
オフィシャルがこの雨の中のスタートは危険と判断しスタートを遅らせる。
11:30のスタートが11:45へ変更となった。
この間に各ピットはレインタイヤに変更する 慌ただしくタイヤ交換が始まった。


雨が止まない更に激しく雨が降る
再度スタート時間を延期。

12:00に変更。

雨雲が抜けない。
激しい滝のような雨が降り続いた
そして12:35に再再度スタート時間が延期となった。

この判断は正しかった。
恐らくピンスポットな天気予報を調べたのでしょう。

12:35に小雨になりスタート出来る状態になった。
この時点で8時間耐久から6時間55分の耐久レースとなった。
55分レース時間が短縮された。

レーススタート!
各チーム順調にレースが始まった。
田村選手も無難にスタートを決め、
18秒前後のタイムで周回を重ねる。

あくまで体力と足の具合次第だが、今回のレースで
JP木村は2回の走行を予定している。

12周×2
45分間を二回走行する計算だ。

万全であれば全く問題無い周回数&時間だが
今は手負いの状態。
そして蒸し暑さがコース内に充満している。
体力的にはとても厳しい走行だった。

JP木村、一度目の走行の出番が回ってきた。
小雨がようやく上がってスリックタイヤに交換し
田村選手からバトンを受けコースイン。

コース内は乾いた部分と濡れている部分が半々。
速いライダーのラインはほぼ乾いている。
しかしJP木村の走行ラインは速いライダーの邪魔に
ならないような走行ラインを取っている
必然的に半渇きのコースを走る。

滑るタイヤを何とか操る。
神経をすり減らす走行をなんとか走り切った。
JP木村無事にピットイン。

自分の中では思った以上に気力・体力が奪われていた。
もう一度走れるか?自問自答。
ピットでは
「2時間程度の休憩を入れて、
木村さんもう一度行きましょう!」

走って下さい。と言われて無理とは言えない。

「分かった、走ります」

夕方16時過ぎに2度目の走行。

その間、田村選手と長野選手が周回を重ねる。
ギアの調子が悪いとの情報がピットに入ったが
今から修復する時間は無い。

騙し騙しマシンをゴール時間まで走らせる作戦に切替わっていた。
JP木村も承知している。
とにかく耐久はゴールさせないとリタイヤは許されない。

JP木村二度目の走行。
もう夕刻の風が穏やかになった頃。
もう一度、気持ちを奮い立たせてバイクにまたがった。

「体力は持つのか?」
本人にしか分からない葛藤があったはず。

7周走った所で転倒車両が発生。
セーフティーカーが入った。
このセーフティーカーはJP木村にとって恵みの時間となった。

ギリギリの走行を強いられた中でセーフティーカーが入った事で
周回を重ねるだけの走行に変わったからだ。
4周のセーフティーカー走行を終えてレース再開。
と共にピットインのサインが出てJP木村はピットに帰って来た。

もうその時はバイクから降りて自力では歩けない。
仲間に担がれて支えられてなんとかピットに帰って来た。
本当に限界だった。

JP木村「危なかった。セーフティーカーのお蔭で助かった
あれで周回を重ねるだけで良くなって何とか帰って来れたよ」

そして時刻は19:30を迎える。
TAKEUP&TEAMJPの最終ライダーは当然、田村選手
チェッカーライダーとして最後のピット作業が終わった時は自然と拍手が起こった。
クルー達の仕事が終わった瞬間だった。

長いようで短かった5日間のミッションが終わった。
あとは無事にチェッカーを受けるライダーを待つのみ。
そしてフィナーレ。

田村選手がゴール!
クルーもライダーもレースクィーンも
張りつめていた緊張感から解き放たれた。
自然と涙がこぼれる。

やり遂げたんだ。
チームとして支え合ったレースが終わった。
笑顔を絶やさずと言ってもキツイ事もあった。
そのすべてが報われた瞬間。
8耐のゴールには何とも言えない。
言いようのない感情が沸き起こる。

決勝のレース結果
47位:TAKEUP&TEAMJP

室井さん率いる「98 PATLABOR TEAMJP DOGFIGHTRACING YAMAHA」は
ダン選手がレース前の転倒で負傷し本番のレース走行が叶わなかった。
来年へのリベンジとなった。
藤田選手と及川選手の2人で走り切り、
マシントラブルで一時は62位の最下位まで落ちた。
そこから驚異的な追い上げで昨年と同じ17位でフィニッシュする事が出来た。
レース詳細はDOGFIGHTRACINGのホームページでご覧下さい。

TAKEUP&TEAMJPの今回のコンセプト。
楽しく走る。
ライダー、レースクィーン、クルー、関係者
関わった全ての人達が楽しんだ最高のレースでした。

応援して頂いたスポンサーの方々に感謝します。
ありがとうございました。